最近、写経ならぬ「写歌詞」をやっています。そういう言葉があるのかわかりませんが・・・色んな曲の歌詞をノートに書き写して、じっくり眺める考える。書いた人の癖や言葉の運び方、AじゃなくてBを選んだ理由、ああ、ここで多分煮詰まった末にこうなったんじゃないかな、この落ちは大変だっただろうな・・・などなど・・・独断と偏見で分析しながら楽しんでいます。秋の夜長におすすめです。
昔は作詞家になりたいなあなんて夢見たこともありましたが、私は思っていないことが書けない性分なので、極端に言えば、フィクションでも嘘がつけないところがあります。自分がみじんも共感できないことは書けない。なので職業にはできないだろうなと思ったことがありました。
でも歌詞は大好き。私にとってはメロディよりも歌詞だなあ。好きになる要素の優先順位は歌詞が一番です。
最近の流行歌は、まあいつの時代もそうかな、共感が第一。多くの人が共感できる歌は強いですね。だけど、どうでもいい歌も欲しい時あるよなあ。その話、どうでもいいやろ!ということを真剣に歌ってくれると心安らぐ時もあるよ。むしろ喋ってくれるだけでいい時だってあるよね。メロディなんてあってないような。そういうのでいい。って時もある。あと、悲しい曲なのに聞いちゃう、みたいなこととか。音楽を通して色んな感情を味わいたい時もある。
沢山の娯楽があふれる世の中で、音楽はその1カテゴリに過ぎない存在になってしまいましたが、音楽が寄り添う人生だってまだまだたくさん存在していると信じたい。
ノートに写した歌詞たちが今後も多くの人の耳を通って、頭を撫でて殴って震わせて、心に残っていく人間世界であってほしい。私もいつかそんな曲が書けたらなあなんて思います。
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2025.09.30 12:26
2025.09.29 21:15