こどもとわたし
4月13日(日)浜松音楽食堂Mさんで初めて歌わせて頂きました。すたーとらいん。のあおい。ちゃん主催企画「ナイスタートVol.2」の一員として、楽しい時間を過ごすことができました。写真はあおい。ちゃんが撮影してくれた1枚。HeartWarmCompanyのお二人が洋楽カバーをされているときに、リズムに乗りながらアルプス一万尺をしている図でございます。
娘が2歳の時大阪から静岡にやってまいりました。2017年の春です。当時妊娠を機にストップしていた音楽活動を再開するかどうか、非常に迷っていました。活動するとなると必ず家族に迷惑がかかります。仕事ではないのでお金だって出ていくばかりです。仕事しながら子育てするだけで精一杯なのに、本当に音楽活動ができるものだろうか。その分子どもにお金と時間をかけていくべきなんじゃないかと、悶々とした日々を過ごしておりました。
音楽活動、と大々的にやらずとも、リハビリ的なことはやっておいたほうがいいのかもなと思うようになり、それまで未経験だったボイトレに行ってみることにしました。そこで教えてくださった先生が、私のアルバム「家庭内ポップ」をアレンジしてくださった、川口直久さんです。教室においてあったオーディションのチラシを目にした時、「いい機会だから出てみたらどうですか?」と勧めてくださいました。K-mix神谷宥希枝の独立宣言のオーディションチラシでした。
腕試しというか、これで箸にも棒にも掛からぬようであればいさぎよくやめるか、くらいの感じで受けてみることにしました。結果は自分でも驚きましたが、なんとグランプリを頂戴することができ、知り合いが全くいなかった静岡でも音楽活動ができるようになりました。2020年に長男を出産するまで、結構なペースでライブ活動と音源製作をやっていたように思います。それもこれも、出会ってくれた方、そしてなにより主人の支えあってこそです。
長男を出産してからの音楽活動は、なんといえばいいのか、筆舌に尽くしがたいと言えば大げさな感じがしますが、とにかく大変でした。子ども1人なら大人2人でなんとかなる。しかしそこに1人増えるだけで、こんなにもうまくいかないものか。子供2人には大人3人が必要なんだな!!核家族の弊害です。おかあちゃんはみんな通る道ですが「自分の時間」を生み出すのが一苦労。1日1時間、1人の時間を作ることが難しくなり、音楽活動そのものが苦痛になってしまいました。
今年に入って、Rimless noteのMokoちゃんから「これからどうしていきたいのか、じっくり考える時期じゃないんですかね」と助言を頂きました。色々書くととても愚痴っぽくなってしまうので書きませんが、もう何もしたくなくて吹き溜まりの中にいるような日々を送っていたのです。完全にダメ人間と化していました。このままではいかんなと思っていたところに助言を頂いたので素直に聞いてじっくり考えることにしました。
そこからかれこれ3か月。自分の中で少し整理がついて、これからの道っぽい何かが見えてきたような感じがします。吹き溜まり脱出の大きなきっかけになったのが、「名古屋で出会った東南アジア系の青年に切符の買い方を教えたこと」でした。なんでそんなことが?と思われるかもしれませんが、私にとってはとても大きな、カルチャーショックを受ける出来事だったんです。また書きますが。書くほどのことか?うーん。あぐらじおで話すかもしれない。
冒頭の写真に戻りますが、娘は今年で10歳になりました。3歳でママライブデビューしてから7年が経ちました。長かったがあっという間。すっかりお姉ちゃんになり、まだまだ甘えん坊なところはありますが、弟の面倒もしっかりみてくれるようになって頼もしい存在に成長してくれています。小さい頃は私が歌っているステージに上がってきて、観客の興味を一斉に持っていかれたこともあり、私の敵でした(笑)こうして同じ場所で音楽を聴きながら、手遊びをして楽しめる、今日のライブの感想を帰りに話したりして、そんな日が来るとは思っていませんでした。
辛いなあと思う時もまだまだありますが、子どもたちにも支えてもらってます。いつか家族で演奏できる日がきたらいいなと思っています。
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